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ただ今、小さな雑貨ギャラリープラムツリーさんにて開催されています
個展「みどりみちる~はじまりの森~」へ足を運んでくださったお客様より
素敵な贈り物が届きました。

お披露目についてもご快諾くださいましてありがとうございます。
では。。。お楽しみください。           生意気猫のいるお店Piena

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小さなギャラリーで出会った、可愛いカエル。
"洋行カエル"と、彼は言いました。
お互い馬があったので、お迎えすることになりました。

「新しいお家、わくわくする。」

カバンの中から顔だけ出して、外の世界を眺める彼は目がキラキラしていた。
手にしている鍵は何だろうかとジッと見ると、彼はうふふと笑うだけ。

「まだ秘密だよ。」

お家に着いたら、教えてあげる。
と、彼はまた外界に目を向けた。

家路につく間、彼は街並みに感嘆し、むふむふと楽しげだった。

「ここが君のお家なんだね。僕の新しいお家。」

カバンから飛び出すと、古参の仲間に挨拶して回った。

「やあやあ、楽しい仲間達だ。改めてよろしく!」

ちゃっかりクッションに身を埋めながら、私を仰ぎみた。

「ではこの鍵の秘密を教えてあげる。」

鍵をかざしながら、笑みをたたえた。

「これはね、君の勇気の扉の鍵だよ。」

彼の話はこうだ。

産みの親から、お迎えされたらその人の為に使う事。
"人間"という生き物はとても生き辛い事がある。
誰にも心の内に秘めたモノがあって、踏み出すことを躊躇う事がある。
そんな時、コッソリ使ってあげなさい。
そう言い渡されたそうだ。

「でも僕、まだ君のこと良く知らないからいつ使うか分からないや。」

あははは、と洋行カエルは笑った。

「だからこれから沢山お話しよう。君の事をもっと教えて!」

何やら愉快なカエルさんとの日々は楽しくなりそうだ。
辛いことがあっても、彼と仲間達となら乗り越えて行けそうだ。

そう、はじまりの森のお話はこれからだ。

2017.6,25 橘綾華

みどりみちる~はじまりの森~